026 最近 観た映画
プロフィールに「興味のあること:映画」なんて書いておきながら全く話題にしていなかったので、ここいらで最近観た映画の話でも。
『 ナイロビの蜂 』
アフリカのナイロビでイギリスの外交官として働くジャスティン(レイフ・ファインズ)のもとに届いた突然の訃報。それは、救援活動に励んでいるはずの美しい妻テッサ(レイチェル・ワイズ)のものだった。失意の中、妻の死の真相を独自に調べたジャスティンは、妻が追っていたイギリスの製薬会社による汚職事件に辿り着く。
妻の死を巡るサスペンスに引き込まれ、最後には色々なことを考えさせられる映画です。
重くて、痛い。
自分が平穏に暮らしている世界のどこかで、現実に起こりえるであろう恐ろしい出来事。
一部の先進国の暴利のため犠牲にされる、罪のない多くの人々。
それを知ろうともせず、漫然と豊かさを甘受する我々—。
言葉がないです。
それ故に、アフリカの自然の美しさ、子供たちの笑顔などが胸に焼き付きます。
救いは、最後に知る「夫婦の愛」でしょうか。
もっと他に方法があったのでは、とも思ってしまいますが。
(公式サイトを改めて見たら、『地の果てで、やっと君に帰る。』というコピーが。あぁ〜 そういう意味か〜、と ちょっと切なくなりました)
妻テッサを演じたレイチェル・ワイズは、この作品でアカデミー賞助演女優賞を受賞したそうですが、確かに印象深い。
その視線やしぐさに「妻テッサは、悪女か?聖女か?」と惑わされてしまいます。
最後に心に残ったのは、美しい砂漠と子供たちの笑顔。そして切ない音楽。
世界の現実に一瞬でも目を向けられただけでも、観て良かったのかな、と思います。
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